ゼノギアス二次創作小説本 告知・宣伝用ページ

 シグルド×ラムサス 女性向け小説本 

 

    

「ゼノギアス」本編から遡る事、12年

指揮官として欠かせぬ冷静さを持ち合わせた、人を人とも思わず他人に心を許さぬ少年
「シグルド、お前の指揮権限は俺にある」

ラムズへの差別意識が顕著なソラリスに居て、それでも常に明るくあっけらかんと明るく振舞う少年
「分かってないなぁ。カールは、繊細さが足りないよな」

 波長の異なる二人の少年は、何時からか寄り添い、
          互いが互いを刺激し合いながら成長していた。

「何か…変わったな、カール」
「変わった?」
「ううん、変わったとも、違うかな…」

 カーランとシグルド。
 
 二人の物語は、結末の定められた物語

「お前も、随分変わった」
小さな呟きは、シグルドの耳に届かなかった。
顔を上げて聞き返すも、カーランはその言葉を再び口にするつもりは無いらしかった。

 決して<ひとつ>には収束しない、すれ違いの物語

食っているのはどちらだ。食われているのはどちらだ。
『シグルド君。辛かったら、無理に思い出そうとしなくても良いのよ。』
鼻に付く臭気を発する粘液を纏った化け物が、身体の内側を侵し――
『リアレンジが必要だ』
そもそも自分とは何だったのか。それは、誰を指すのか。
吐き気を伴う眩暈に、頭を上げていることさえできなかった。
振りほどこうともがいても、不快な膜は何時でも纏わり付き、剥がれない。

「うるさい!うるさい!黙れ!

  それでも――

不器用で真っ直ぐな、青臭い少年時代。

そこにどんな結末が待っていようと、その未来に後悔はするまい。

「シグルド、俺は本気で…」
「俺も本気だよ」

悪態を吐きながらも、どこか憎みきれず、嬉しいという感情さえ起こっていた。
背を向け、小さく肩を震わす。微かに喉を鳴らし、笑っているのだ。

白昼夢を見ていた。

<ひとつ>に混じり合った身体で、同じ夢を。

やがて醒める、

「俺には待っている人がいるんだ。お前達と語った束の間の夢、悪くは、なかったぜ。」

「裏切り者!」

    

 
2010.10.10
発行予定  

 

シグルド×ラムサス小説本 「帰る処」 3編+小話1編 R18

全て書き下ろし A5 本文40ページ 

価格 300円 

販売終了 在庫に関して

本文 ぽぽ子

カラー表紙・モノクロ挿絵イラスト を dandelion めぶ 様が描いて下さいました!
めぶ様のサイトはこちら

 

 

当サイト、シグラム小説が未だ一切無いもので、見本として1作品書いてみました(オフ本には未収録のものです)


シグラムいちゃいちゃだらだらデート話です。


続編もできましたー!

 

 


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