雪の蛇足

蛇足も蛇足。いずれは雪も〜のその後。
タイトル失敗でしたね…続けるつもりなかったので…
ラムシグです。

 

腰を上げたラムサスが、空になったカップを手渡しに来た。片手の平を仰ぎ受け取ったシグルドの頭上に影が差す。鳥のように、外套が大翼を広げ、舞い降りようとしていた。首を竦める。頭と肩とを暖気が覆い、顔を上げ、そのすぐ目の先に、嘴があった。距離を測るように、斜めに傾き、掠めるような瞬きで、重なり合う。目を見開いた時には、もう飛び立っていた。
「馳走になった」
ラムサスが伏せた視線の先に、空のカップが。それとを見比べ、シグルドは絶句したままで、立ち上がる。バサリ、と後ろに羽音が聞こえ、振り向き、慌てて外套を拾い上げようと屈む。去らんとする影を、漸う呼び止める。
「カール!」
ラムサスは振り返り、口の端で笑って応える。
「予想通りの反応だ」
当然ではないか。シグルドはその思いを飲み込み、落ちた外套と、それに付着してしまった雪とをそのままに抱え、竦み込む。
何もかも置き去りに、ただ一人取り残されたシグルドは恨めしく空を睨み付けた。降るのか、晴れるのか、はっきりして欲しいと。
往復を重ねた道は最早、足跡もどちらの物か見分けが付かない。気温を上げる程に日を照らし、解けてしまうか、また、雪で覆い隠してしまうのかのどちらかに。
「何も、無いんだろう」
積もった雪を中途半端に払い落とすならばいっそ、解かしてしまえば良いのに、そのつもりさえ無く、ただこうして、絵的でもない乱れた足跡だけが残される。
雪など、そもそも降り積もらなければ。
シグルドは八つ当たりのように、靴底で足跡をかき消しながら戻った。

 

 


29でラムシグはこのくらい…かな…
シグ→ラムの叶わぬ恋(笑)にも見方によっちゃ見えれば良いなと思いながら誤魔化し誤魔化し。
「そんなつもり無いくせにっ///からかって、もうっ///」みたいな風に、見えれば良いのですけどw

実際にゃ、ヨリ戻すつもりも無いのは変わらないし、それもお互い分かってながらグダグダと…シグはカールのこと構っちゃうし、カールもその袖掴んじゃうし。
あぁもう、早く離れればいいのに。myシグラム、こんな未練タラタラ具合がとても嫌。
あーやだやだ、やだやだwえんがっちょぺっぺっ

やっぱり、ちょっとお話するだけ、そのくらいがいいな…

 

 

2011.4.11