3P目指す2

 

面白半分に戯れていただけだったのか、ヒュウガの食指は既に逸れているようだ。
文字通り食欲の方へというだけではなく、今、彼の興味はシグルドがせっせと動かすフォークの先へ。
「バジルが嫌いなのに、マルゲリータを?」
フォークで器用に引き剥がされたバジルの葉一枚一枚は、カーランが食べるピザの一片へ載せられて行く。グリーン一色になったピザを、カーランは端を摘んで引き寄せ、折り畳んで口へ運ぶ。
「これが一番、チーズとソースのバランス良くて旨いと思うんだよ。なのに、余計なもの載せやがって……」
ヒュウガは、よく理解できないと言う風に首を傾げる。
「あなたは相変わらず偏食ですね」
「相変わらず、って何時と比べてだよ。多分、お前が思ってるより、色々食えるようになってるぞ」
「でもバジルは食べられないじゃないですか」
「バジル嫌いな奴、珍しくないだろう」
ほんの小さな葉の欠片が残っていたらしく、シグルドのフォークが伸びて来て、カーランが手に持つピザの折り畳まれた内へ潜り込まされる。
「カールは、食べ物の好き嫌い無いみたいですよね」
その通りだと、首を縦に振ろうとした横から、シグルドが笑いながら、遮るように否定の言葉を飛ばす。
「案外、多いぜ。カールも」
「そうなんですか」
「別に、多いという程も」
「時々何でっていうものが嫌いだとか言ってさ」
「お前とは違って、食えないというものはない。好き好んでは、というだけだ」
「嘘」
「嘘付いて、如何する」
「あるじゃん、ほら」
「何だ……?」
「七味」
「七味?」
疑問で返したのはヒュウガだ。
「七味……は、食えないとかではなく……」
「辛いの、駄目でしたっけ」
「そうじゃないんだよ。カップ麺に付いて来たりするだろ、小袋の。ああいうのは、平気なんだよ。な、カール」
食べられない、事はないが、できれば食べたくない。つまりそれを一般的に、好き嫌いで分けると、“嫌いな”となるのだろうかと、幾分納得しきれないながらも告白する。
「瓶入りのが、あるだろう?あれに入っている、丸い、擦り潰されていないのが、あるじゃないか」
ヒュウガは一瞬思いあぐね、手の動きを止め、すぐに了解したのか頷きながらフォークにクルクルと絡めてあったパスタを口の中へ一口に放り込み、飲み下してから応えを返す。
「麻の実、ですか。確かに、分からないでもない気はしますが」
「余計なもの入れやがって?」
「“余計なもの入れやがって”。あれが入っているかと思いながら食べると、食べた気がしない」
「あれ入ってたら、当たりだ、って思うけどな。俺には全然分からない」
「俺はバジルの乗っていないマルゲリータの方が、分からないが」
「余計なもの乗せやがって」
ヒュウガは、二人の顔を見比べてクスリと笑う。そのヒュウガに、シグルドは、それこそ余計な情報を付け加えやがった。
「だからこの家、麻の実が入ってる七味と、入っていない一味と、両方が置いてあるんだぜ」
寝た子を起こすとはこの事かと、子供部屋のドアを薄く開いて中を伺うように、ヒュウガを覗き見る。しかしむしろ、開いたドアの隙間から薄く射し入る光によって、子を起こしてしまったのか。カーランが視線を向ける、それにヒュウガが気付く。次いで、カーランの表情を見て、ヒュウガは小さな失笑を発生させた。
「なるほど」
口元をニヤ付かせながら、何に対して「なるほど」なのか。カーランの眉間は、平静装おうと意識しても、険しくなってしまう。しかし助け船となったのは、蒸し返しの張本人がその様子には全く気付いていない事と、すぐに別の話題を振った事だった。
「ヒュウガだって嫌いなものある印象だったんだけど。というかさ、鶏肉、嫌いじゃなかったか?」
「鶏肉?何処情報ですか、それこそ」
「あれ。お前じゃなかったか?給食に出た鶏肉、机の中に隠しておいて、腐らせた奴」
「私じゃありませんよ!」
パンをカビさせたというのはカーランの周囲でも聞いた事件としてあったが、肉とはまた、剛の者があったものだと思い、余計な想像をしてしまう前にと、最後の一片となったテリチキミックスピザを引き寄せ、大ざっぱに口へ運んだ。
「うちはお金持ちではない上に兄弟が沢山居たんですから。好き嫌いなんか言っていたら、食いっぱぐれて飢え死にます。せっかく誰にも邪魔されずにお腹いっぱい食べられる給食なのに、まさか残した事なんか」
「そうか?じゃあ、誰だったかな……」
その剛の者を、ヒュウガの方も記憶にあると言い、二人は考え込んでしまった。時計の秒針の音が聞こえて来そうな空気の中から、不意に、回答者二人の手が同時に各々の膝を打つ。僅差で回答権を得て、プレートがチャイムと共に上がったのはヒュウガの方らしい。
「思い出しましたよ、あの、坊主頭の!」
「そう、あのハゲ!」
「顔に痣のあった」
「そうそうそう!」
最後は互いを指し合い、二人声を揃えて正解発表。
「ヴァンダーカム!」
数年経て語り継がれるべき豪傑の名が明らかになる。また数年は、記憶の縁に刻み込まれるであろう。二人はそれを歓び笑い合う。
一件落着、だろうか。ところが、笑いはピタリと止み、瞬時に空気は凍る。
「………どうして彼の話を私と混同していたんですか」
背後に揺れる青い炎。その豪傑を見知らぬとしても、ヒュウガが怒る理由は予想できる気がした。
「何でだっけ……そいつ、隣の席だったんだよな、確か」
「私も隣の席でした」
「何か、隣の方がくっせーなぁと思って、な……」
カーランは頭の中に思い描いてみた。何か匂うと訝しみ横を向くシグルドと、その隣には鶏肉嫌いの豪傑と、また隣には昔から近眼のヒュウガが、同じように隣を疑い横を向く。目が合ってしまった。
「あなた、あの“脳筋”飛び越して私を疑ってましたね!?」
「違う違う、違うんだって!そういう訳ではなかった!」
「勘違いで思い込んでいたのが強くて、印象に残っている。違いますか!?」
掴み合って暴れ出す二人から、カーランはテーブルをそっと離す。グラスは逆の端まで移動させ、空いた皿を重ねる。
シグルドの勘違いは、ヒュウガをより悪人としたものだった。自分が嫌いで残したものを隣の者の机に忍び込ませておいて知らん顔をしていたのだと。それを今まで誤解したままで完結させていたらしい。
「お前もあくどいよなぁって」
「あなたの方が最低ですよ!事実をねじ曲げてまで犯人を私にしたかったんですか!」
火の無い所に煙は立たぬと言うから、つまりはそうなのだろう。
あくどい事をして知らぬ振りをしていそうなヒュウガを想像して、まさに今そのままの彼が浮かび、カーランは堪えきれずに小さく笑いを漏らした。
その声で掴み合っていた二人は、ふと我に返る。ぴたりと揃ってカーランの方へ頭を向けるものだから、その様子にも笑いを漏らして言ってやる。
「随分、仲が良かったみたいだな」
重ねた皿を持つとシグルドが慌てて、「俺も手伝う」と名乗り上げるので、
「お前等も、久しぶりなのだろう?せっかくなんだ。そのまま、色々と話しでもしていれば良い」
大した量の片付けでもないのだし。そのまま続けて入浴でも済ませて来ると告げ、感謝の意味で「すみません」と述べるヒュウガに頷き、カーランは部屋を出た。



カーランの姿を隠したドアが完全に閉まったか閉まらぬかという頃合いにもう、シグルドは闘牛の如き勢いでヒュウガに追突、否、肩を組みに掛かっていた。突き飛ばされた体が逆側からは鷹のようにガッチリと掴まれ、それらの動作とは正反対の、ヒソヒソ声で耳元に囁かれる。
「嫉妬?今、カール俺達に嫉妬してた?よな?」
「私にはちっともそんな風には見えませんでしたが」
「鈍いな、お前は!」
ヒュウガの体を解放すると今度はベッドの上へ飛び込み、布団に頭を埋めてジタバタしている。呆れるしかない。
「正反対ですねぇ、あなた方は」
「何が」
顔を上げたシグルドの横へ、ヒュウガも移動する。
「それより、お前は何時まで居るんだよ」
「早く帰って欲しいですか」
「当たり前だ」
「はっきり言いますねぇ」
ならば、それについても、彼ははっきりと述べるのだろうと、ヒュウガは尋ねたのだった。
「あなた方は、“付き合っている”んですね?」
カーランは頑なに否定した問いに対し、こちらは縦に大きく、はっきりと頷くと思ったのだ。ところがシグルドは、その質問に、斜めに大きく頭を傾けた。
「付き合って……ると言って良いんだろうか」
「はぁ……」
彼が首を傾げる理由は、相手の方からはっきりとした意思を伝えられていない、という辺りからだろうか。ヒュウガは、カーランに抱く印象から、その臆測を挙げてみる。
「あなたが一方的に想いを抱いているだけかもしれないと?」
しかし今度は、笑いながらはっきりと否定するのであった。そして小声で、勿体ぶるようにして、告げる。
「カールはあぁ見えて結構積極的なんだぜ」
ヒュウガは、思わず、失笑を漏らしてしまった。今、席を離れている彼はきっと、何が何でも知られたくなかったろうに。この男はその事を、尋ねられれば大喜びで、尋ねられなくともおそらくは、聞き手のヒュウガを縛り付けてでも、話して聞かせようとするだろう。常識とは、結局は個人が独断で定めたルールに過ぎないと、彼は風呂から上がった頃に学ぶだろう。
「“積極的”とはつまり、“そのような事”をしているのでしょう?」
「あぁ、“そのような事”……をしているな」
「“付き合っている”のとは違うのですか?」
「よく……分からないんだよなぁ」
シグルドは再び首を傾げ始めた。
「だって、カールはゲイとは違うぜ?俺だって、カールを“恋人”みたいに見た事はない」
「そうなんですか」
「だって、カールは彼女居るんだろう?」
「カモフラージュなんじゃないですか?」
「そう……なのかな、……それとは違うと思うけれど……」
「では両性愛……と言った所では」
「ううん……どうだろう」
何かしらを為しているのなら、大方それは、単なる友人の域を越えていなければ出来ないだろう。そういったヒュウガの指摘に対し、シグルドはヘラヘラと笑いながら、
「ルームシェア、してたんだけどさ。その年の冬がやたらに寒くて、……そうなっちゃったんだよな」
と説明するのだった。寒くて、という理由でハッテンしまうなら、スキー合宿という学校行事は既に全国で廃止になっている。
「今日も暖かくはないですが、カールと私が同じ部屋で一晩過ごしたとしたら……」
「可能性は否定できない」
シグルドは真顔で言い放った。
「なるほど」
ヒュウガも敢えて真顔を作り、シグルドに真っ直ぐ向き直り、切り出す。
「では、」
そこは向き直るのではなく、彼の胸に裏拳でも食らわせてやるべきだったのだろう。
「ルームシェアをしていたのが、私とあなただったら?」
それでも繰り出してしまった言葉に、真っ直ぐだったシグルドの視線が微かにぶれた。瞬きと共に、修正され、また真っ直ぐになる。ぴく、と眉間が震え、ひく、と左の口端が下がり、乾いた唇を、押し上げる舌が一瞬だけ見えた。
「そう、来る?」
「可能性は、否定できませんか?」
探っている。瞳が、小刻みに揺れ動いている。真顔、無表情、静止、そのヒュウガの姿から何か読み取れただろうか。
時折小さく痙攣していた口端が遂に、はっきりと釣り上がった。
「悪ぃ、降参」
「鈍いですね、あなたは」
ヒュウガも唇で湾曲を描き表情を緩める。それから口を開いた。
「では、解答と解説です」
シグルドが「聞いてやろう」と言うようにおどけた表情で眉を上げる。それに促され、大きく息を吸ったヒュウガは、言葉を載せて吐き出した。
「まず、カールが私と“そういう”……あなた方が何処までの事をしているかは分かりませんが、性的な関係、としましょうか。そういう関係を積極的に持とうとする可能性は、無い、皆無と言って良いでしょう。何故か。彼は、あなたの言う通り、同性愛者ではないのでしょう。過去形、かもしれませんが、現在少なくともそれを認めてはいない。それらに対し、異端であるとの意識があるように見て取れます。平行して、年頃の相応の異性の恋人を持つ事が正常であり、ステータスとなる、という意識も」
「うん……実際、社会的にそういう傾向がまだ稀にあるからな。未婚者が出世できないとか、未だに」
「そうですね。カモフラージュの意味が無いとすれば、そういった所でしょう。その方面の意識を、彼は強く抱いている。知っているんでしたっけ、カールの彼女」
「会った事はないな」
「腹立ちますよ」
「可愛いんだろ」
「可愛い…いえ、美人系といった風な…。あのレベルのを、ステータスの為だとかくだらない事を本当に言うのなら、張り倒してやりたいですね」
「張り倒すより、あれが良いぜ、3P」
「それは私も混ざれるんです?」
シグルドはブッと吹き出して笑い、「さっさと先を続けろ」と路線へ連れ戻す。ヒュウガは咳払いをした。
「ともかく。彼にとって同性の者と性的な関係を持つという事は、大きなリスクを背負う事になっているものと見えます。できれば避けて通りたい。そう簡単に、足を踏み入れたりしないでしょう。あなたとの関係に踏み込むには、彼なりに何か、そのリスクを侵してまでという思いがあったのでしょうね」
「つまりは、愛されちゃってる?俺」
「愛しているのでしょうね。単なる友人、ではないのでしょう。恋人とは違うと言っていましたが、それは既に通り越してしまっているのでは」
「通り越して?」
「家族のような」
「夫婦とか」
「そうですね」
「………どっちが奥さんだと思う?」
「………エプロンの似合う方」
「ヒュウガ、エプロンにグッと来るタイプか」
「続けますよ」
咳払いを。
「ともかく。カールは私を、現段階ではそこまでには見ていないでしょうから。一緒に住もうが、寒かろうが、何事も起こりません」
「現段階でっていうのが引っかかるなぁ」
「変なものでも口にして、という事もあり得るでしょう」
「食い物には気をつけるように言っておくよ」
ひとつ疑問は片付いただろうか。とすれば次の問題を片付けなければ。
「あなたはここへ来てから、しきりに、私とカールの関係を気に掛けていますね」
「当然だろう」
「私に取られてしまいはしないかと」
「離れてると不安だろう?」
「えぇ、分かりますよ」
「遠くの親戚より近くの他人……」
「それは少し違いますね」
「燃え移ってしまわないかとか」
「空き巣に入られるですとか」
どうして、彼と話をしていると本題からずれてしまうのだろうか。彼に意図されているのか、自分が誘導しているのか。
「ともかく。あなたがカールに対して不安を抱くのと同じように、カールも不安に思っているはずですよ。あなたが、浮気だ何だと騒ぐのと同じだけ」
「そうだろう?だから俺は、嫉妬してた、って言ったんだ。当たりだろ?」
「そして、そうに違いないと考えるあなたは、非常に嬉しそうに見えます」
シグルドの高い鼻がぴくりと動いた。
「それを楽しむ方向へ持って行く余裕がある。カールとあなたの大きな違いから来るのでしょう。積極的には関係を持とせず、あなた一人で手一杯のカールは、おそらく、あなたの嫉妬心を楽しいとなんて思っていませんよ。あなたを疑うか信じるかの両極端でせめぎ合っているでしょう。余裕のあるなしは、思考や行動の裏付けのひとつとして持って来ることができると思うのです」
「ふぅん」
分かるような、分からないような、という表情で、シグルドは自分のウェーブのかかった前髪を弄っている。否定は返されないのだから、良いだろうと、再び口を開く。
「そこで、ルームシェアをしていたのが私とあなただったらという場合の、起こり得るかどうかの可能性についてですが」
ヒュウガの言葉は、シグルドが放った下品な吹き出し笑いに途中からかき消されてしまった。ヒュウガが口を噤んでも、シグルドはゲラゲラと笑っている。その騒動が少し落ち着きを見せるまで、ヒュウガは眼鏡を外し、袖でごしごしと拭い、待つことにした。
「回りくどかったですか?」
「回りくどかったデス」
最後に、レンズにふっと息を吹きかけ、掛け直す。
「おかげで、俺にも何となく答えが分かったみたいだ」
「おや。それでは、回りくどいのではなく、解答を導くに効果的な解説だったと、言うべきかもしれませんね」
「ぬかしてろ」
それでは、シグルドの導き出した答えは。
「俺とお前なら、ヤッちゃってた可能性はある。ヒュウガとカールについてとは逆で。そういう事だろ?」
視界の晴れた眼鏡越しにシグルドを見据え、ヒュウガは頷く。
「何て気があろうが無かろうが、はたまた変なものを口にしたのかどうかとか、ひとまずそれは関係なく、俺は遊び半分で」
「否定、できないでしょう?」
「お前は」
「私ですか。どう見えます?」
「聞いてんだよ」
「そうでしたね」
カーランならどうするか、シグルドならどうするか、その問題二つが片付いていた。そしてもうひとつ、残っていた。
シグルドが弄っていた前髪へ、手を伸ばす。指を数本差し入れ、絡まった毛先を強引に梳く。シグルドは目許だけ、小さく歪ませた。
「カールのように、私も色事行為ひとつに関して余裕が無さそうな人間に見えますか?」
また、質問だ。ヒュウガは自覚して、口端で笑う。
「余裕が無くなる程に固執してしまう事柄。私の場合は、そうですね、不意に興味を引かれてしまった事に対して、でしょうかね」
「興味引かれさえすればって事?」
「例えば、男同士の行為はどう進められるのか、ですとか」
「困ったな、その事で余裕無くされたら」
髪を解放したヒュウガの指は、今度はシグルドの両耳付け根をなぞる。
「あなたなら、遊び半分で付き合ってくれるでしょう?」
「今じゃなければな」
「駄目なんですか?今では」
カーランは入浴を終えているようだ。扉の外、ごく近い所から、物音が聞こえる。
「何も、カールに抜け駆けみたいな事をしようというのではないんですよ。だって、あなたも興味ありませんか。あなたが嬉しそうにしていた、カールの嫉妬、その行き着く先が」
両頬を挟み込んだ手の平から伸びている親指でなぞる、男の唇に、触れそうな程近付いて、提案をひとつ。極々小さな声で囁き掛けた。

「……裏切り者――ッ!」

突き放すようにしてシグルドから身を翻し、笑い声を乗せて念を押す。
「考えておいて下さいね。きっと、“面白い”と思いますよ」
部屋は暫く修羅の場と化しそうであるから。更に自分の方へ火の粉が飛ぶのも必至となれば、身を潜めるのが吉。解決し、答えが出るまで、風呂でのんびりしていようと、ヒュウガはすれ違う部屋の主に断りもせず、決めてしまったのだった。恐らくはまず、風呂を借りていいかなどという問い掛けなど、彼は耳に入らない状態のようだったから。

続く

加熱調理済みの鶏肉ってそんな大変な事になるのかな
ヴァンちゃん、脳みそまで筋肉なのにお肉キライだったんだね。意外や意外。

シグヒのターンはもう…っぐっだぐだ…とりあえず目指す為の話なのでもう…もう…勘弁して下さい…

ヒュウガは隠し事したりとか、騙くらかしたりとか、はぐらかしたりとか、得意な子。それはきっと、自分に対してすら。
自分を騙し騙しっていうのでは、カールと似たもの同士。